FE風花雪月の感想を語る酔っ払い
うわ久しぶり。
やっぱブログとか文章書くの大して好きじゃないんやろなと思いつつも、
最近買ったファイアーエムブレム風花雪月が今まで史上最高に面白いゲームだったので感想書こうと思って開いたんすよね。この画面。
元々自分の思考を文章化するのはそんなに得意ではなかったんですが、
今ちょうど酔っ払ってるのでつらつらと書きます。
まず、このゲームの面白さ。
ファイアーエムブレム(以下 FE)とは、基本的に世界の支配を企む悪いやつと戦争をして勝ち、世界を平和にするというゲームです。
いわば将棋みたいなシステムで、それぞれの持ち駒を動かして戦うゲームなのですが
今回は、そのストーリーのベクトルがいつもと違うのを感じています。
それは、戦争するゲームなのに
反戦のメッセージが込められていること。
勿論この流れは以前からあったと言えばあったのですが、ここまで露骨に出ているのは珍しいかも。
今回の風花雪月では、まず、ある教団の士官学校の先生として赴任するところから始まります。
そこから数ヶ月の学園生活を過ごし、その中で盗賊の討伐や反教会への粛清などを行っていきます。
その中で生徒たちは“人を殺める”ということの本質を知っていきます。
まずここが奥深い。
バトルの際に「ごめんね、でもこうするしかないんだ」的なセリフが流れるのですが、皆“一人の人間を殺す”ということに苦心しているよう。当然と言えば当然です。みんな、誰かを守る為に士官学校に入ったんですから。
それが頭では分かってはいても、一人の人間の命を奪うという行為を重く受け止めてしまう。初めての人殺しだから。
まずそのことにグッときますね。
ただの“ゲーム”じゃなくて、ここの生徒たちはみんな人間なんだ。モブっぽい3Dでも、みんな命があるんだ。と思い知らされる良いシステムです。
そのうえで、前半を終えると第2部に突入、3つあったクラスが見事に分裂して各国で戦争が始まります。
無論、このクラス達は国や同盟で分かれているので、互いに級友と戦争し合うことになる。
ここが今作最も酷く、酷く、そして印象に残る部分だと言われています。
数ヶ月主人公を先生として学園に慣れさせることで、より後の戦争を辛いものにさせています。
この戦争、本当に辛い。
何が辛いかというと、学園生活の時にそれぞれの生徒と会話して、それぞれの生き方や正義を知っている事です。
皆、自分の正義のために戦っている。正義までとは行かずとも、生き残るために戦っている。
だからこそ、誰が悪いわけでもないし、皆正しい。
だけど、“正義”のぶつかり合いで皆が殺しあう。
こんな辛いことがあって良いものか、と思いますが、実際の戦争もそんなものだと思います。
中東戦争だって、互いが互いの“正義”の為に、と思って争いあっています。
俺たちが真のイスラム教なのだ!と。
それぞれは、それぞれを正しいと思っているので
そこに「どちらが良くて、どちらが悪い」という尺度は存在しません。どちらも正しく、どちらも正しくないのです。
それと全く同じで、それぞれが「正しい」と思う正義があって、それがぶつかり合って、殺し合いになってしまっている
という、このシナリオの辛さがなんとも言えずプレイヤーを惹きつけているのでしょう。
辛い、苦しい、けどこの続きが気になる。早くこの苦しみを脱したい。
その思いで、プレイヤーはつい夜更かしをしてしまうわけです(笑)
私も、元々FE好きとはいえ発売から約1カ月、ほとんど帰宅して1時までやりまくっていました。
やり始めると止まらないんですよね。
何より続きが気になるシナリオ、早くこの苦しみから脱出させてあげたいと思う気持ち、そして級友同士で殺しあう場面を見てみたいという、怖いもの見たさ。
確実に寝不足になります。
ディミトリ君が語る、これが全て。
勿論今までのFEでも同じことは語られてきましたが、テキストだけでなくここまで身に沁みるのは初めてかも。
なんてったって、あれだけ仲の良かった級友を手にかけるわけですからね。
相手の考えてること、相手にとっての正義は良く知っているわけです。
つれーよ。
このゲーム、道徳0点と言われますが、200点満点です。
なぜなら、「人と人が殺し合う」ということの辛さを、一プレイヤーに分かってもらう事ができる。
それも、教訓的なものではなく、身に沁みるかたちとして。
戦争をするゲームですが、これほどの反戦メッセージが込められた、それも読み取りやすい形で、そんなゲームは稀有ですし、
FEファンとして贔屓目にはみていますが21世紀でトップレベルのゲームだと思いました。
任天堂、インテリジェントシステムズ恐るべし。
以上、酔っ払いの FE風花雪月花感想でした。
もっとちゃんとしたの書きてーよ。笑
また今度、きちんとクロード編の感想書こう。